コペルニクス的転回

バツイチアラサーで社畜の物書きです。気になったことを色々書いていきますよ。

ぼかし

大学を卒業してから久しいけど、今さら石原千秋著の『学生と読む三四郎』を読んでいます。

小さな古本屋さんが外に出している書棚に並んでいるのを見つけて思わず手にとってしまいました。
状態はあまりよくないけど、300円というお値打ち価格だったので購入。

読んでいて気になったのは、「僕には~と思われる」という表現の多さ。

この少しぼやかした表現、私の目には責任を忌避にしたいように映ります(この表現自体がそうだけど)。

率直に「僕は~と思う」と断定すればいいところを、「僕には~と思われる」とぼかすことで、「ほかの人はどうか分からないから、一般論ではなくあくまでも僕の個人的な見解としてそう思えちゃうんだよね。気を悪くしたらごめんだけど」的な、責任を取りたくないけど何かしら指摘はしたいというわがままさを感じてしまうのです。

私がひねくれてるからかしら。